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2009年5月4日(月)
久々フリマ。

GW真っ只中、2年ぶりくらいにフリマをやってきました。

曇天の神戸・メリケンパークにて。
捨てるには忍びないものを車に詰め込んで、
小遣い稼ぎに頑張りました。


フリマは何回かやったことがあるのだけど、
ここ最近,お客さんのマナーの悪さにはうんざり。
久々に出店したので、そのことをすっかり忘れていました。。。

一応オープンは11じなのにもかかわらず、10時半からドド〜〜っと
駆け寄ってくる集団!!!
まだゴザさえ敷いていないのに、まだ袋から商品を出してもいないのに!!
「ブランドないか」を合言葉に、袋から勝手に物を出す!
とりあえず目に留まったものを懐に抱き、値切る!!

「ああ。。。。」

いつもこの瞬間、なんだか泣きたくなってしまうのです。
ゴミになるはずのものを買っていただくのだから
文句は言えないのだけど。
せめてゴザひかせてくれよぅ。。。と思う。


そして正規のオープン時間には
もうすでに一日が終わったような疲労感。
数少ない目玉商品はあっという間に嫁入りしていきました。


とはいえ、予想以上の売り上げ8750円を稼ぐことができた☆
お買い上げいただいた、マナーの良いお客様ありがとうございました。

なんだかフリマのグチみたいな日記になってしまったな。
でもなんやかんや楽しかった。
通常、ほかの店では絶対に買い物しないのですが、
今回は隣の店の風変わりなおっちゃんの売る、
古いステープラーの針の箱に一目ぼれ。
箱だけでよかったんだけどセットじゃないと売れないと言われ
本体もついてきました。400円。
一緒に出してた友人からサリースコットのネックレスを500円で☆
やった〜!


それにしても、イキナリ友人のほうに
「10円で何かお洋服を売ってくれませんか?
10円の服を千円分集めないと帰れないんです」
と言ってきたおばちゃんにはたまげたなあ。
10円の服100枚を集めるため、1店1店お願いして回る姿は
初夏のさわやかな陽気と対象的な異様な光景でした。

2009年5月6日(水)
インシデンタル・アフェアーズ

展覧会に行ってきました。

「インシデンタル・アフェアーズ」at天保山サントリーミュージアムです。

インシデンタル、とは「偶発的な」という意味があるそうで、
偶発的な出来事をモチーフにしたさまざまなアーティスト達の作品が
ずらりと展示されていました。


雑誌などで見ていて、かなり興味があった作品が宮島達男氏の「メガデス」。
暗室の中に数字の青い電飾が浮かびあがり、宇宙空間の中にいるような
感覚が訪れます。
しかし、、ある場所に人が踏み入れた途端(と説明にはあったけど
多分すべての電飾が点った時点で)部屋には完全なる闇が!!

これは怖かった!!!

何秒かでまた電飾が点くだろうと思っていたら、なんと2分30秒もの間
真っ暗闇の中に立たされるのです。
まさにメガ・デス。
その後、少しずつ数字の明かりが点され、死の恐怖から開放されるという。
はあ〜・・・どきどきしました。


他のお気に入り作品は、チラシの写真にもなっている作品(写真)
写真家がまったく見ず知らずの人に「今日の何時何分、あなたの家の
窓の前に立ってください。あなたの見えないところから、あなたの写真を
撮ります」という内容の手紙を送り、その呼びかけに応えた人々の
なんともいえない表情をフィルムに収めたもの。

いつシャッターを切ったかもわからない。
どこか不安げで警戒心のある表情で人々は立っています。
作られた偶然。その不思議なかんじに惹かれました。


そして、展示の一番最後、さわひらき氏の作品。
木馬が部屋のなかをゆらゆらしているとってもファンタジックな映像作品です。
湖のようにたゆたうピアノの鍵盤の間を木馬がゆらりゆらり。。。
水槽の向こう側では飛行機がゆっくりと飛んでいて。
うっとりするような素敵な作品でした。


どの作品もとても奥深い面白いものばかりで、
行ってよかったな〜と思いました♪

その後、同じ大阪港にあるCASOというギャラリーにも行ってきました。
かなりツボなKEIKO先生の作品、個性的だったなあ。
現代アートな一日、楽しかった☆

2009年5月20日(水)
お話コースター

新しい作品が出来上がりました。
その名も「お話コースター」。

先日行った展覧会「インシデンタル・アフェアーズ」
にちなんで偶発的にできた作品です。

以前にも作ったことがあるのだけど、
絵本作りなどで使ったステンシル型を使い
まったく違う絵柄を生み出すというもの。
考えてみたらこれはまさに「インシデンタル」じゃないか!
と思い、今回はついでに絵本の要素も付けたら面白いのじゃないかと、「お話コースター」なるものになりました。

5種類のデザインのコースターがそれぞれストーリーで
繋がっているという。
飲み物を置くコースターでありつつ、絵本であるのです。
お話は一応自分でも考えたのだけど、
このコースターを手にする人がいろんな想像を膨らませて
考えてくれてもよいなあと思います。

お話コースターの詳細はコチラでごらんいただけます♪



2009年5月29日(金)
3つのしあわせ

突然ですが最近、心が幸せです。

最近立て続けに幸せな気分にさせてくれるものに
出会っています。

先日、大阪にあるdddギャラリーに広告デザインの会社である
「DRAFT」の展覧会を見に行ってきました。
いろんなデザインショップなどで見かけるD-BROSの商品が
とても好きで、その作品としての質の高さにいつも惚れ惚れ
するのですが、そのD-BROSのデザイナーさんが所属している
デザイン会社がDRAFT。

今回の展覧会は会社を代表するデザイナーの方々の今までの作品を
映像で堪能できるというものでした。
普段TVでよく目にするCM、お店のツールや店舗デザインなど、
「これ見たことある!!この人が作ってたのか〜〜!」
と、驚きの連続!
これ、いいと思ってた!というものがDRAFTの仕事だと分かって、
とてもうれしくなりました。

D−BROSの全仕事も心ゆくまで堪能できて幸せ・・・
映像を見るために座る椅子が用意されていたのですが、
これがまたツボ。
なんの変哲もないスツールに、切り株の柄がプリントされた布をかけて
あっという間に切り株スツールに。
きのこのクッションを敷いたスツールもありました〜
かわゆすぎる。乙女ごごろをくすぐります。

とても狭いギャラリーなのに、結局2時間かかって全部見ました。
これで無料って・・・!!
これがひとつめの幸せです。


次もデザイン関係ですが、
先日発売された菊地敦己さんの作品集「PLAY」。(写真上)

菊地さんはミナペルフォネンやサリースコットなどの服飾ブランドや
青森県立美術館のビジュアル関係のアートディレクションをされている
デザイナー。
そのカラフルで洗練されたデザインがとても好きだったんですが、
とうとうその仕事をまとめた作品集が出たのです☆☆

わくわくしながら、ちょっと読み進めるのがもったいないような
気分で作品集を開きました。
ああ・・・・・至福〜〜
意味不明のため息やら唸り声やら悲鳴とともに一気に読んでしまった。
デザインの理論とか実際作品にはいろいろ込められているようですが、
私にとってはビジュアルとしてバシバシ脳に心地よい信号を送ってくれる、それだけで十分です。

これがふたつめのしあわせ。


そして最後はミュージックです。

とうとうみつけました。
最愛のミュージシャンです。
その名も大橋トリオ。

友人に教えてもらって、初めて聴いたのが1ヶ月ほど前。
まさかこの1ヶ月でこんなに恋に落ちてしまうとは。。。

今月13日にメジャーデビューされたのですが、
全国のCD屋の店員さんが選ぶ今年一番のオススメアーティスト
に選ばれた実力派です。(写真下)

ほぼすべての楽器を演奏することができて、
ベースはジャズピアノ。
私が一番弱いピアノ弾き!!
その風貌と声とそしてやさしい音楽にとにかく癒されます。

散歩しながら聴いたり、お休み前に聴いたり、
とにかくいつでもどこでもしあわせになれる音楽です。

7月にクラブクアトロでライブがあるのだけど、
早速行きます!
ピアノを弾く姿を想像しただけで、卒倒しそうです。

ああ・・・しあわせ続き。。。


こんなふうに、人が作りだしたものがまた人をしあわせにできるって
スゴイなあ。

私も少しでもいいから誰かをしあわせにできるような
ものづくりがしたいと、改めて思いました。

*D−BROSのHPはコチラ
*菊地敦己(bluemark)の「PLAY」はコチラ
*大橋トリオのHPはコチラ


2009年5月31日(日)
奈良にいってきました。

奈良にはかなり前から、行きたい行きたいと思っていて。

行ってきました。

久々に早起きをして、奈良に到着したのが朝の10時。
まずは、ベタに大仏を見にゆきます。
何年ぶりだろ・・・東大寺!!!
大仏殿までの道中、かわいいシカさんたちとたわむれて、
朝からテンションが上がります。

とろりんとした目でジッと見られるとたまらん。。。
作りもののような角にそっと触ってみると、あったかかったです。

さて大仏。(写真上)
デカイ!想像以上にでかいです。
最近仏像に惚れる女子が増えていると聞きますが、
この奈良の大仏はどっちかというと男前ではない気がする。

仏像の裏に、大仏さんの鼻の穴と同じ大きさの穴が開いた
柱があって、その穴をくぐり抜けるといいことがあるそうで。
修学旅行生や外国人の視線をバシバシ受けながら、イモムシのような
格好で、くぐり抜けてきました。
しかし、この穴が鼻の穴なら大仏さんはどんだけデカイんだ〜!!
と改めて思ってしまった!

いいものを見ました。

その後、東大寺からは歩いてゆける「きたまち」に
足をのばしてみました。

よく雑誌とかで、「ならまち」が特集されていて、「きたまち」って
気に留めたことがなかったのだけど、ここがとにかくよかった!!

古い日本家屋やレトロな門構えの家が立ち並ぶ
静かなエリアです。

こじゃれた感じの雑貨やさんや小さなギャラリー、陶器のお店が
ぽつりぽつりとありました。

「らんる」という生パスタが食べられるお店でランチを。
日本家屋をゆったり使った店内で、ちゃぶだいにおざぶで
のんびりできる雰囲気でした。
手作りパンがとてもおいしかった☆

そして今日一番興奮することが起こります!!
次になんとなく入った、ならまち文庫(喫茶ちちり)という
古本喫茶(写真下)で、すごい出会いがありました。

こちらも「らんる」と同様、古い日本家屋。一歩店内に入ると
そこは店というより、おじいちゃんち。
古い本がところ狭しと並んでいて、(昭和30年代の雑誌とか)
読むもよし、ボーっとするもよし、お茶するもよし。
雰囲気のある白髪のおじさんと黒猫が、時折姿を見せてくれます。
おじさんは時々レコードを替えにやってきたり、
洗濯物を上に干しにいったり。
なんだか子供に戻った気分でした。

そしてこのおじさんこそ、なんとカンヌ映画祭で審査員特別賞を獲った
河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」の主演俳優さんだったのです!!
俳優さんではなくて、執筆活動をされている方だということですが、
河瀬監督の依頼で映画に出られたそうです。

スゴイ!!
部屋に飾ってあった、写真をプリントしたタペストリーは
なんとアニエス・ベーからのプレゼントだとか。。。。

奈良・きたまちにはスゴイ方がひっそりといらっしゃいました。

こんな家に下宿してみたいな〜と思いました。

きたまちは小さな町だけれど、ずーっといたくなるような
居心地の良さがありました。
また行きたいな。

ところで、「せんとくん」は結局デザイナーさんと奈良県が
グルになって騒動を引き起こしたんでは?と思うくらい大人気で
奈良じゅうで幅をきかせてました。
何度見てもヌルヌルしてますね。。。

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